和音(Chord)
「和音(Chord)」について、DTM用語の意味などを解説
和音(コード)
和音=コードとは、高さの異なるふたつ以上の音を同時に鳴らしたときに合成される音で、その合成音は調和の度合いに応じて協和音と不協和音とに分けられる。
和音(わおん、コード)とは、2つ以上の高さが異なる音が、同時に響く事により合成されて生み出される音の響き。
和音(音楽用語)
DTM(デスクトップ・ミュージック)において「和音(Chord)」とは、複数の音高(ピッチ)を時間的に同時発音させた音構造を指す。MIDIシーケンサー上では、複数のノートオン・メッセージが同一タイムスタンプまたは極めて近接したタイミングで入力されることによって和音が形成される。代表的な三和音(トライアド)にはメジャーコード(C、F、Gなど)やマイナーコード(Am、Dmなど)があり、そこに第7音、第9音などを加えたテンションコードも頻用される。
MIDI打ち込みでは、各ノートのベロシティ、ノート長、タイミングの揺らぎ(ヒューマナイズ)を調整することで、和音に生演奏的なニュアンスを加えることが可能である。また、アルペジエイターやコードトリガー機能を活用すれば、単一ノートの入力で和音が自動展開されるため、作曲効率が大幅に向上する。和音の種類やボイシングは、ジャンル特性やサウンド設計と密接に関係しており、ポップスでは明快なダイアトニックコード進行、ジャズやLo-Fiでは分数コードやクラスターコードも多用される。これらをDAW上で視覚的に配置・管理できることが、DTMにおけるコード処理の強みである。
「和音(Chord)とは」DTM用語としての「和音(Chord)」の意味などを解説
Published:2025/06/03 updated: