フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)
「フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)」について、DTM用語の意味などを解説
フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)
フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)は、電気信号をいったん光の信号に変換し、光をもう一度電気信号に変換する回路パーツ。信号を光で伝達することによって、送受間を電気的に完全に切り離すことができる。フォト・カプラーは、光を介して電気信号を絶縁・伝達する半導体素子で、オプト・アイソレーターとも呼ばれる。内部には発光素子(LED)と受光素子(フォトトランジスタなど)が封入されており、入力側と出力側が電気的に完全に分離される構造を持つ。
光で信号を結合することからフォト・カプラー(光結合素子)と呼ばれ、また、光学的な手段で電気回路を切り離す(絶縁する)ことからオプト・アイソレーター(光学絶縁素子)ともいう。DTMや電子楽器の分野では、MIDI信号の入力部に多用されており、外部機器との接続時にグランドループや高電圧ノイズから回路を保護する役割を果たす。MIDIインターフェースにおける光学絶縁は規格上必須とされており、信号の安定性と機器の耐久性に大きく貢献している。また、ギター用エクスプレッションペダルや電子ピアノのペダル制御にも応用されることがあり、ノイズレスなアナログ信号処理を実現するための鍵となるコンポーネントである。
フォト・カプラーの構造
フォト・カプラーの構造はLEDやネオン・ランプなどの発光体とフォト・トランジスタやCdSなどの受光体を、光を遮断した小さなパッケージに納めたもの。発光体・受光体の種類によって伝達特性が違い、音などのアナログ信号用、MIDI信号などのデジタル信号用に大別される。古くは楽器アンプ内蔵のトレモロ回路に使われ、現在では高級フェイズ・シフター、楽器内のMIDI信号受信部などに使われている。
「フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)とは」DTM用語としての「フォト・カプラー(optical isolater、photo coupler)」の意味などを解説
Published:2025/04/17 updated: