DTM用語

デスクトップミュージック 用語辞典

フェルマータ(fermata)

Posted by 有世犬

「フェルマータ(fermata)」について、DTM用語の意味などを解説


フェルマータ DTM用語

フェルマータ(fermata)

フェルマータ(fermata)は、付けられた音符を通常の2~3倍の長さに伸ばす記号。複縦線上に付けられたものは終止を表わす。フェルマータは記譜上で音符や休符の上に置かれ、「その音を任意に伸ばす」ことを指示する演奏記号である。クラシック音楽においては表現の自由度を高めるための指標であり、演奏者や指揮者の判断によって持続時間が変動する。一方、DTMにおいてはこの柔軟な時間操作を正確に再現するため、テンポトラックやタイムストレッチ、グローバルテンポの一時変更といった機能が用いられる。MIDIではフェルマータの明示的な命令は存在しないが、ノート長の延長やリタルダンドのオートメーションを用いて表現するのが一般的である。また、DAWのスコアエディターによってはフェルマータ記号を視覚的に配置できるものもあり、視認性と可読性の観点から楽曲構成に役立つ。フェルマータは単なる持続記号ではなく、楽曲のテンションや間をコントロールする演出的要素として重要な役割を果たす。

Category : DTM用語ふ
Tags :

「フェルマータ(fermata)とは」DTM用語としての「フェルマータ(fermata)」の意味などを解説

ホームページ制作