パラ・ボックス(parallel junction box)
「パラ・ボックス(parallel junction box)」について、DTM用語の意味などを解説
パラ・ボックス(parallel junction box)
パラ・ボックス(parallel junction box)は、ひとつの出力を分岐させ、複数の入力に対応させるためのアダプター。通常は内部に電子回路を持たす、ジャックと結線だけのパッシプ回路である。パラ・ボックス(parallel junction box)とは、複数のオーディオ信号を並列で分配・統合するための機器で、主にライブ環境やスタジオにおける音響システムの柔軟な構築に使用される。通常は一つの入力信号を複数の出力に分岐させたり、逆に複数の入力を一つにまとめる役割を持ち、信号のインピーダンスや位相を維持したまま接続が可能である点が特徴。特にパッシブタイプのパラ・ボックスは電源を必要とせず、シンプルかつ安定した音声ルーティングを実現する。DTMの現場では、ハードウェアシンセやエフェクター、オーディオインターフェースとの接続に用いられ、録音やライブセッション時の信号管理を効率化する重要なツールとして活用されている。
パラ・ボックスを使用できるのは原則として、出力インピーダンスが低く入力インピーダンスが高い(ロー出し・ハイ受け)機材を接続するケースに限る。
その他の場合には、レベルの低下、音質の変化などの現象が現われることもある。
この欠点を補うため、内部にアクティブ回路を持ったアクティブ・パラ・ボックスもある。また、MIDI信号専用のパラ・ボックスをMIDIスルー・ボックスという。
インピーダンス(DJ用語)
「パラ・ボックス(parallel junction box)とは」DTM用語としての「パラ・ボックス(parallel junction box)」の意味などを解説
Published:2025/04/17 updated: