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アイエスアールシー(ISRC)

Posted by 有世犬

「アイエスアールシー(ISRC)」について、DTM用語の意味などを解説


アイエスアールシー DTM用語

アイエスアールシー (ISRC)は、楽曲を商品として扱う際に、1曲1曲に与えられるコード。マスタリング時は楽曲へ対してISRCを入力する。世界共通で使用され重複はない。ISRC(International Standard Recording Code)、日本語では「国際標準レコーディングコード」。個々の音源=1つの録音作品を一意に識別するための国際規格である。ISRC(International Standard Recording Code、アイエスアールシー)とは、音源の国際的な識別コードであり、レコーディングされた楽曲や音源に一意に付与される標準化された番号である。このコードは、レコード会社やアーティスト、配信プラットフォームなどが音源を正確に管理・追跡するために用いられ、デジタル配信やストリーミングサービスにおける権利処理、ロイヤリティ計算、販売統計の基礎となる極めて重要な要素である。ISRCは1989年に国際標準化機構(ISO)により規格化され、現在では世界中で統一的に利用されている。
リミックスなどのリリースにも異なるコードが必ず割り当てられる。

  • 第1~2桁:国コード(例:JP=日本)
  • 第3~5桁:レジストラコード(登録者を示すコード)
  • 第6~7桁:年号(登録年の下2桁)
  • 第8~12桁:トラック番号(連番)

ISRCがなければ、あなたの音源が誰のものなのかを識別する術がなくなり、配信収益や使用料を正しく受け取れなくなる可能性がある。

ISRCコードは通常12桁で構成され、国コード、登録者コード、年次コード、指定番号の順に並ぶ。国コードは音源を登録した国を示し、登録者コードはレコード会社や音楽出版社などの登録主体を識別する。年次コードは音源が登録された年を示し、指定番号はその年に登録された音源のシリアル番号である。この構造により、全世界で一意なIDとして機能し、同じ曲であっても異なる録音やリミックス版にはそれぞれ別のISRCが付与されることになる。

ISRCの主な用途は著作権管理と収益分配

ISRCの主な用途は、著作権管理と収益分配にある。音源がCDや配信サービス、ストリーミング、ラジオ放送などで利用される際、ISRCを基に楽曲や音源が特定され、正確な使用履歴を追跡できる。

これにより、著作権者やアーティストへの適正なロイヤリティ支払いが可能となる。また、デジタル配信プラットフォームではISRCが曲の識別子として活用され、配信トラブルや重複登録の防止にも寄与している。

さらに、ISRCはデータベースや音楽管理システムとの連携にも不可欠である。音楽制作やリリースの段階でISRCを付与することにより、流通や販売、ライセンス管理の効率化が図られる。アナログ時代の管理手法に比べ、デジタル音源の膨大な数を整理・追跡する上で不可欠なツールであり、国際的な音楽流通の標準的基盤として機能している。

ISRCは音源の権利管理、配信管理、収益分配、データ管理を統合的に支える仕組みである。現代の音楽制作、配信、流通環境においてISRCを適切に付与・運用することは、アーティストや制作側にとって不可欠な業務であり、音楽のグローバルな流通と管理を支える。

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