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デジタル・コンパクト・カセット(digital compact cassette DCC)

Posted by 有世犬

「デジタル・コンパクト・カセット(digital compact cassette DCC)」について、DTM用語の意味などを解説


デジタル・コンパクト・カセット DTM用語

デジタル・コンパクト・カセット(digital compact cassette、 DCC)は、フィリップス社が開発した民生用デジタル・カセットで、テープは従来のアナログ・カセットと同サイズだが構造は異なる。録音/再生はデジタルで行なわれ、サンプリング周波数は48kHz、44.1kHZ、32kHzの3種類。1990年代に登場したデジタル録音対応のカセットテープフォーマットである。アナログカセットに比べて高音質な録音が可能で、デジタル信号を圧縮してテープに記録することでノイズ低減と音質向上を図った。DTMの黎明期には録音やデータ保存手段の一つとして注目されたが、CDやハードディスクレコーディングの普及により市場から姿を消した。現在では歴史的なフォーマットとして位置づけられているが、当時のデジタル録音技術の一端を担った重要な存在である。
DATと違い固定ヘッド方式で、高密度記録のためにPASCと呼ばれるデータ圧縮を行なっている。PASCは耳のマスキング効果を利用したもので、不要と思われるデータを削除して約1/5にまでデータを圧縮する。 DATに比べて原理的に歪みは発生するが、民生用としては十分な性能を持つ。使用テープにアナログ・カセットとの互換性はないが、DCCデッキではアナログ・カセットの再生だけは行なえるように考慮されている。

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