定位(locallzation)
「定位(locallzation)」について、DTM用語の意味などを解説
定位(locallzation)は、再生音の音場で、音源の方向、音の聴こえてくる方向を指す。モノラル再生では、音はスピーカーの方向(および多少の上下感を伴う場合もある)から聴こえ、定位方向はひとつである。ステレオ再生では左右スピーカーの音が空間で合成され、通常、左右スピーカー間のどこかに定位する。ステレオ再生で、音がある位置に定位する条件としては、左右スピーカーからの音量差、時間差、位相差などがある。これらを意図的に操作することで、左右スピーカ一間以外の場所に定位させることもある程度可能であり、小型ステレオやテレビ音声の臨場感拡大装置に応用されている。アンビエンスもこの一種である。
サラウンドなどで、リスナーの背後にもスピーカーを置いた場合、理論的には音は背後にも定位することになるが、人間の耳は前面の定位感については敏感でも、背後についてはそれほどではないため、あまり明確な定位は得にくい。定位には音の到来方向(角度)ばかりでなく、距離感も含まれる。しかし、そもそも「人間はどうやって距離感を感じとっているか」が理論的に解析しつくされていないため、再生音場への応用は未だ研究段階である。曲中でトラック音の位置のことで、PANとも呼ばれる。左「L」 右「R」の間で音の場所を調整。
「定位(locallzation)とは」DTM用語としての「定位(locallzation)」の意味などを解説
Published:2024/04/16 updated: