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スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)

Posted by 有世犬

「スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)」について、DTM用語の意味などを解説


スタンダートMIDIファイル DTM用語

スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)

スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)は、異なるシーケンサーシーケンス・ソフトウェア間で演奏データのやり取りを実現するための、共通のシーケンス・データ・フォーマット。スタンダードMIDIファイル(Standard MIDI File、SMF)とは、MIDIデータを保存・共有するための一般的なファイル形式である。拡張子は通常「.mid」が使われ、多くのDAWやシンセサイザー、音楽制作ソフトウェアで広く対応されている。スタンダードMIDIファイル(SMF)は、音符情報だけでなく、コントロールチェンジ、プログラムチェンジ、テンポ情報、演奏指示などのメタイベントを含むことができ、複数トラックに分けて多層的な演奏データを格納可能だ。これにより、異なる機器やソフト間での互換性が高く、プロジェクトの共有や編集、再生に便利なフォーマットとなっている。スタンダードMIDIファイルは主にタイプ0(全トラックが1トラックにまとめられる)とタイプ1(複数トラックに分割される)に分類され、用途や制作スタイルに応じて使い分けられる。ファイルサイズが軽量でありながら詳細な演奏情報を保持できるため、DTMにおけるデータ交換の基盤として欠かせない存在である。スタンダードMIDIファイルが入出力できるシーケンサー、シーケンス・ソフトウェアであれば、自由に演奏デ一タをやり取りすることができ、同一の演奏を再現することができる。スタンダードMIDIファイルには、フォーマット0/1/2の3つのフォーマットがあり、それぞれ用途によって使い分けられる。

  1. フォーマット0:マルチMIDIチャンネルが記録されるひとつのトラックから構成されている。スタンダードMIDIファイルのもっとも基本的な形式であり、対応するシーケンサー、シーケンス・ソフトウェアももっとも多い。
  2. フォーマット1:マルチトラックで構成されている。シーケンサー、シーケンス・ソフトウェアの多くはマルチ・トラック構成であるため、そのトラック構成を保持したまま記録でき、複数のシーケンサーで編集を行なう際には有効なフォーマットである。
  3. フォーマット2:マルチトラック構成でさらに複数の曲を記録できる。これは時間進行の異なる複数の曲をひとつのファイルにまとめられるため、曲の連続再生のみを行なう場合には適しているが、対応しているシーケンサー、シーケンス・ソフトウェアはそれほど多くない。

「スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)とは」DTM用語としての「スタンダートMIDIファイル(standard MIDl file)」の意味などを解説

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