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コンティニュアス・コントローラー(continuous controller)

Posted by 有世犬

「コンティニュアス・コントローラー(continuous controller)」について、DTM用語の意味などを解説


コンティニュアス・コントローラー DTM用語

コンティニュアス・コントローラー(continuous controller)

コンティニュアス・コントローラー(continuous controller)は、ある特定の演奏効果を生むために、連続してデータを発生する装置を操作したときに発生するMIDIコード、またはその装置。コンティニュアス・コントローラー(continuous controller)とは、MIDI規格においてノート・オン/オフ以外の演奏表現やパラメータ変化を数値的に制御するための連続値を扱う制御方式のことである。主にコントロール・チェンジ(Control Change)メッセージによって実現され、特定のコントロール・ナンバー(CCナンバー)に数値情報(0〜127)を割り当てて伝達する仕組みである。名称に「コンティニュアス(連続的)」とある通り、離散的なオン/オフ信号とは異なり、時間軸上で滑らかな変化をもたらす制御が可能である点が最大の特徴である。データを発生させる装置としてはホイール、スライダー、ペダル、レバー、ジョイスティック、プレス・コントローラーなどがあり、生み出される効果はボリュームやピッチ、音質の変化として表現される。

たとえば、モジュレーションホイール(CC1)やエクスプレッションペダル(CC11)、ボリューム(CC7)などは、コンティニュアス・コントローラーの代表的な例である。これらはリアルタイムで値を変化させることができ、ヴィブラートの強弱や音量の抑揚、エフェクトの深さなどを演奏中に細かく調整することが可能となる。加えて、外部MIDIコントローラーやフィジカルノブ、フェーダーといったハードウェアデバイスからの入力もこの形式で処理されるため、演奏やミックス作業において直感的な操作が実現される。DTM環境においては、DAW上のオートメーション機能とも密接に関係し、オーディオやMIDIトラックの各種パラメータをコンティニュアス・コントローラーを通じて時間軸上に記録・編集できる。これにより、単なる打ち込みデータを超えた、より人間的で有機的な表現が可能となる。さらに、近年ではマルチティンバー音源やモジュラーシンセとの連携においても、この仕組みを利用した高解像度の表現が求められており、14bit CC(MSB/LSBの組み合わせ)による高精度な制御も活用され始めている。

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