デュプリケート(duplicate)
「デュプリケート(duplicate)」について、DTM用語の意味などを解説
デュプリケート(duplicate)
デュプリケート(duplicate)は、マスター・テープ(マスター音源)から複製すること。デュプリケート(duplicate)とは、DTMにおいてノート、リージョン、オーディオクリップ、エフェクト設定などの複製操作を指す基本的かつ重要な機能である。多くのDAWでは、ショートカット(例:Ctrl+DやCommand+D)で素早くコピー&ペーストを繰り返すことが可能で、特にループ素材の量産やリズムパターンの反復構築に不可欠な手法である。音楽的オブジェクトの複製による、制作効率と反復構造の構築技法である。
単純な複製に加え、「相対位置を保ったまま並列に配置するタイムベース複製」や、「複製後にインスタンスとして自動的に連携するリンク機能(例:Ableton Liveのクリップリンク)」など、DAWによっては非破壊編集や構造の一貫性を保つ複製処理が実装されている。これにより複製元を変更すれば、すべてのコピーに反映されるようなスマート・デュプリケートも可能になる。また、デュプリケートは単なる効率化だけでなく、音楽的なミニマリズムや反復構造の演出、パターンベースの作曲スタイルと親和性が高い。EDMやLo-fi Hip Hop、テクノなどのジャンルにおいては、リズムやモチーフの細かな変化を加えながら繰り返すことで、聴感上の進行感やグルーヴが生まれる。その意味で、デュプリケートは反復の美学を具現化するプロセスとも言える。
「デュプリケート(duplicate)とは」DTM用語としての「デュプリケート(duplicate)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: