ステップ・レコーディング(step recording)
「ステップ・レコーディング(step recording)」について、DTM用語の意味などを解説
ステップ・レコーディング(step recording)は、シーケンサーやリズム・マシンにおける、演奏データの入力方式。ステップ・レコーディング(step recording)とは、演奏をリアルタイムではなく、1音ずつ順番に打ち込んでいくMIDI入力方式の一種であり、DTMにおける精密なシーケンス制作に欠かせない手法である。この方式では、ユーザーが任意のタイミング、音高、ベロシティ、長さなどを細かく指定しながらノート情報を入力できるため、高速パッセージやポリリズム、複雑なコードなどをミスなく正確に打ち込むことが可能となる。フレーズを最小音符=ステップ(たとえば16分音符)の集合体どして考え、音符を最小音符に分解して打ち込んでいく。実際の入力方法にはいくつかの種類があり、音高、音長、ベロシティを直接数値で入力していく数値入力や、MIDI端子をもつキーボードを併用して入力していく方法、さらには五線譜上に音符を貼り付けていくことによって演奏データを作成する方法などがある。多くのDAWやハードウェアシーケンサーはステップ入力モードを備えており、ピアノロールやグリッド画面上で視覚的に操作できる。リアルタイム入力では難しい細かな編集が前提となる楽曲――たとえばエレクトロニカやクラシック風MIDIアレンジ――において、ステップ・レコーディングは極めて有効である。また、ハード機材における16ステップシーケンサーなどもこの概念を応用しており、シンプルながら多彩なリズムやフレーズを構築する基礎として機能する。
「ステップ・レコーディング(step recording)とは」DTM用語としての「ステップ・レコーディング(step recording)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: