音符分解能(time base)
「音符分解能(time base)」について、DTM用語の意味などを解説
音符分解能(time base)
音符分解能(time base)=タイム・ベース。DTMにおける音符分解能(time base)とは、MIDIシーケンサーやDAWにおいて、1小節や1拍をどれだけ細かく分割してタイミングを記録・再生するかを示す数値的指標である。一般的には「PPQN(Pulses Per Quarter Note)」という単位で表され、たとえば「480PPQN」であれば、四分音符1つを480のタイミング単位で処理するという意味になる。音符分解能はMIDI編集の精度と柔軟性を決定する根幹的なパラメータであり、タイミングに敏感なDTM制作において、その理解と最適化は非常に重要である。
音符分解能が高いほど、演奏の微細なタイミングやノート長のニュアンスを正確に記録・再現できるため、より人間的で自然な表現が可能となる。特にリアルタイム録音時や複雑なクオンタイズ処理、オートメーションの精度が要求される作業では、この分解能が制作の質を左右する重要な要素となる。ただ、分解能を極端に高く設定すると、MIDIデータの処理量が増加し、システムに無駄な負荷をかける場合もあるため、用途に応じた適切な設定が必要である。多くのDAWでは、内部的に高い分解能を持ちつつも、表示や操作はユーザーにとって扱いやすい単位で行われており、プロジェクトごとに調整可能な設定となっている。
「音符分解能(time base)とは」DTM用語としての「音符分解能(time base)」の意味などを解説
Published:2024/04/15 updated: