制御信号(control signal)
「制御信号(control signal)」について、DTM用語の意味などを解説
制御信号(control signal)
制御信号(control signal)は、回路、機器、システムに目的の動作をさせるための補助的な信号。楽器やオーディオ機器であれば、音の信号以外の信号は制御信号である。制御信号(control signal)とは、DTM環境において音源やエフェクトのパラメータを動的に操作するための情報波形を指す。これはオーディオ信号とは異なり、直接的な音響成分を持たず、音色変化やフィルターのカットオフ周波数、LFOのモジュレーション深度などをリアルタイムで制御するために用いられる。MIDIコントロールチェンジ(CC)メッセージやCV(コントロールボルテージ)信号が代表例で、これらはモジュレーションホイールやエンベロープジェネレーター、シーケンサーから送出され、シンセサイザーやエフェクターの挙動を時間軸上で変化させる役割を担う。制御信号はアナログ的な連続値として扱われることもあれば、デジタル環境では離散値として処理される。特にモジュラーシンセやハイブリッドシステムではCV信号が重要視され、正確な波形形状とタイミングが音響表現の幅を決定づける。制御信号の巧みな活用は、単なる音の再生を超えた表現力豊かなサウンドデザインや演奏表現を可能にするため、DTMにおけるクリエイティブなキーコンポーネントとして重要である。たとえばMIDIの信号は、楽器が音を出すのを助けるものであるから、システムの中では制御信号である。制御信号の形態は一様ではなく、MIDIでは導通の有無、テープ・レコーダーなどのシンクロ信号では周波数の違い、その他、機器やシステムによってさまざまな形態をとる。信号形態が電圧のときにはコントロール電圧とも呼ぶ。
「制御信号(control signal)とは」DTM用語としての「制御信号(control signal)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: