スレーブ・キーボード(slave keyboard)
「スレーブ・キーボード(slave keyboard)」について、DTM用語の意味などを解説
スレーブ・キーボード(slave keyboard)
スレーブ・キーボード(slave keyboard)は、マスターキーボードに対して、補助的に使用されるキーボード。DTMにおけるスレーブ・キーボード(slave keyboard)とは、MIDI接続された複数のキーボードや音源の構成において、マスター・キーボードからの信号を受けて演奏される従属的なキーボード、またはその接続先の音源モジュールを指す。スレーブは自発的に信号を出力せず、マスターから送られるMIDIノート、ベロシティ、コントロールチェンジなどのデータを受信し、それに基づいて音を発音する。たとえば、88鍵のマスター・キーボードで演奏されたデータを、ラック音源や小型のMIDIキーボード(音源内蔵)に送ることで、スレーブ側の音色を鳴らすといった構成が可能になる。これにより演奏の柔軟性が向上し、1台のマスターから複数のスレーブ音源を制御する大規模なセットアップも実現可能となる。なお、最近のMIDIコントローラーやDAW環境では、「マスター、スレーブ」という用語は「送信側/受信側」や「ホスト、クライアント」といった呼称に置き換えられる傾向があり、用語選定には配慮が必要とされる場合もある。
「スレーブ・キーボード(slave keyboard)とは」DTM用語としての「スレーブ・キーボード(slave keyboard)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: