ステップ(step)
「ステップ(step)」について、DTM用語の意味などを解説
ステップ(step)は、シーケンサーやリズム・マシンで演奏データを構成する最小単位(音符ひとつ)を指す。ステップ(step)とは、シーケンサー上での時間の最小単位を指し、音符やコマンドを格納・再生するための区切りとなる。特に「ステップ・シーケンサー」においては、これらのステップを1つずつ順に進めながら、設定された音やイベントを順番にトリガーしていく構造が基本である。ステップはシーケンサーにおける基本単位であり、ループ的かつ構造的な音楽制作を可能にする中核的な概念である。特にDTM初心者にとっても扱いやすく、反復的なフレーズ制作や実験的なサウンド設計において、非常に有効なツールである。
ステップ・シーケンサーでは、たとえば16ステップや32ステップといった形で拍を細かく分割し、それぞれのステップにノートオン、ベロシティ、ゲートタイムなどの情報を入力していく。ユーザーは視覚的なインターフェース上で点灯したステップに音を割り当て、リズムパターンやメロディラインを構築する。この手法は特にドラムパターンの制作において有効であり、直感的かつループベースでの操作性が高いことが特徴である。ステップはMIDIクロックや内部テンポに同期して進行するため、DAW全体のタイムラインと完全に連動させることが可能である。ステップ単位の入力では、グリッド精度でのタイミング調整が可能となるため、グルーヴ感のあるビートや複雑なシーケンスも正確に再現できる。
「ステップ(step)とは」DTM用語としての「ステップ(step)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: