シーク・タイム(seek time)
「シーク・タイム(seek time)」について、DTM用語の意味などを解説
シーク・タイム(seek time)
シーク・タイム(seek time)は、ハード・ディスクなどの記憶装置で、ヘッドが目的の場所へ移動するのに要する時間をいう。シーク・タイム(seek time)とは、DTMや音楽制作で使用するデジタルオーディオ機器やソフトウェアにおいて、再生ヘッドや読み取り位置が目的の時間や位置まで移動するのにかかる時間を指す。例えば、DAWで楽曲の特定の部分にジャンプする際、オーディオファイルやMIDIデータの再生ポイントを切り替える際に発生する遅延がこれにあたる。
データの記録されている場所によって、ヘッドの移動距離も異なるので、移動距離を決めて平均シーク・タイムで表わすのが普通である。シーク・タイムが短いほど、作業効率やレスポンスが向上し、細かな編集やリアルタイムでのプレビューが快適になる。逆に長いと、編集作業のテンポが落ちたり、ライブパフォーマンス時に操作性が悪化することがあるため、システムの性能評価の重要な指標となる。特に大容量のオーディオデータを扱う環境では、ストレージの読み込み速度やキャッシュ機能がシーク・タイムに大きく影響するため、高速なSSDの使用や最適なファイル管理が推奨される。
「シーク・タイム(seek time)とは」DTM用語としての「シーク・タイム(seek time)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: