オシレーター(oscillator)
「オシレーター(oscillator)」について、DTM用語の意味などを解説
オシレーター(oscillator)
オシレーター(oscillator)は、ノコギリ波、矩形波、三角波、パルス波を発生させる装置。アナログシンセに装備されている機能。オシレーターの波形選択、ピッチ設定、位相、モジュレーションルーティングなどは、シンセサイザーの基本操作の中心であり、DTMにおける音作りの核心ともいえる。プリセットに頼るだけでなく、オシレーターの使い方を理解し応用できることは、シンセサイズの理解を深め、より個性的でプロフェッショナルな音作りにつながる。
DTMにおけるオシレーター(oscillator)とは、シンセサイザーの音源部において音の元となる波形を発生させる装置を指し、音作りの最も基礎的かつ重要な構成要素である。オシレーターは、一定の周波数を持つ波形—たとえばサイン波、矩形波、ノコギリ波、三角波など—を生成し、それが最終的な音色の素材となる。アナログシンセサイザーにおいては、電圧制御オシレーター(VCO)が用いられ、電圧によって発振周波数が決定される。一方、デジタルシンセではデジタル制御オシレーター(DCO)やウェーブテーブルオシレーターが使用され、デジタル的な精度と多様な波形生成が可能である。
オシレーターの役割は、単に音を鳴らすだけではない。複数のオシレーターを同時に使用することで、音の厚みや動きが生まれ、デチューン(わずかに周波数をずらす)やオクターブ重ねによってリッチなサウンドを作り出すことができる。また、オシレーター同士をモジュレーションさせるFM(周波数変調)やリングモジュレーションなどの技法も、独特の倍音構造を作る上で不可欠である。
ノイズジェネレーターやサブオシレーターとの組み合わせ
ノイズジェネレーターやサブオシレーターと組み合わせることで、パーカッシブな音色や重厚なベースライン、幻想的なパッドサウンドまで幅広い音作りが可能になる。これらはフィルター、エンベロープ、LFOなどの他のセクションと連携しながら、音色に動的な変化を加えていく。
「オシレーター(oscillator)とは」DTM用語としての「オシレーター(oscillator)」の意味などを解説
Published:2024/04/15 updated: