イーブン(even)
「イーブン(even)」について、DTM用語の意味などを解説
イーブン(even)
イーブン(even)は、連続した8分音符を均等な長さで演奏すること。DTMにおけるイーブン(even)とは、主にリズムやグルーヴのタイミングが等間隔で揃っている状態を指す用語である。具体的には、16ビートや8ビートのノートが、拍の中で均等な間隔(時間的な分割)で配置されていることを意味する。バウンス(ハネる)の対語。
DAWにおいては、MIDIノートをクオンタイズする際に「イーブン」なグリッドが基本設定として用いられることが多く、制作におけるリズムの基準点として重要である。つまり、イーブンとは単なる「等しい」という意味にとどまらず、音楽的精度とスタイルを規定するリズム概念の一つである。たとえば、16分音符を「イーブン」で演奏する場合、それぞれの音符間のタイミングは完全に均等であり、ジャズやファンクなどで用いられる「スウィング」や「シャッフル」とは対照的なリズム感を生む。イーブンは、エレクトロニカ、テクノ、ポップス、EDMなど、正確なテンポと機械的精度が求められるジャンルで多用される。
「イーブン(even)とは」DTM用語としての「イーブン(even)」の意味などを解説
Published:2024/04/15 updated: