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パルス波(pulse wave)

Posted by 有世犬

「パルス波(pulse wave)」について、DTM用語の意味などを解説


パルス波 DTM用語

パルス波(pulse wave)は、シンセサイザーで使用される波形の1つ。パルス波は、波形の一種であり、デジタルシンセシスやモジュラーシンセサイザーでよく使用される基本波形のひとつである。矩形波(square wave)に似ているが、パルス波はパルス幅(duty cycle)が可変であり、波形のオン(高電圧)とオフ(低電圧)の比率を自由に調整できる点が特徴だ。このパルス幅の変化は「パルス幅変調(PWM)」と呼ばれ、独特の音色変化や揺らぎを生み出すため、サウンドデザインにおいて重要な技術となっている。矩形波(Square)の比率を変えていくことで生成され、矩形波よりも音にクセがある。鼻にかかったような音色が特徴。

パルス(Pulse)は、短時間に急な変化をする信号。パルス波はパルス幅の調整によって音色が変化する波形であり、PWMによる変調が特徴的なサウンドデザインの基本要素である。DTM制作では多彩な音作りに欠かせない波形として広く活用されている。パルス波のスペクトルは奇数倍音と偶数倍音の両方を含み、その音色はパルス幅の設定によって大きく変化する。例えば、パルス幅が50%のときは矩形波となり、音色は倍音が豊富で明瞭な倍音構造を持つ。一方、パルス幅を狭くすると倍音の分布が変わり、より鋭く薄い音質になる。これにより、単一の波形から多彩な音色が得られ、シンセサイザーのベース音やリード音、パッドなど幅広い用途で利用される。

DTMにおいては、パルス波のパルス幅をリアルタイムで変調することで、豊かな表現力や動きのある音作りが可能となる。多くのソフトウェアシンセやハードウェアシンセではPWM機能が搭載されており、LFOやエンベロープを使った自動制御が一般的だ。これにより、単調になりがちなデジタル音源に生命感や変化を与えることができる。

「パルス波(pulse wave)とは」DTM用語としての「パルス波(pulse wave)」の意味などを解説

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