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メイン・ルーチン(mainroutine)

Posted by 有世犬

「メイン・ルーチン(mainroutine)」について、DTM用語の意味などを解説


メイン・ルーチン DTM用語

メイン・ルーチン(mainroutine)

メイン・ルーチン(mainroutine)は、ひとつのプログラムのなかで、その流れの中心となる部分。メイン・プログラム。メイン・ルーティン。メイン・ルーチン(main routine)とは、ソフトウェアやファームウェアのプログラム内部において、中心的な処理フローを制御する関数やプロセスのことを指す。DTMやオーディオプラグインの世界では、VSTやAUなどの音声処理プラットフォームにおけるリアルタイム処理の「本体ループ」としての役割を担っており、ユーザーが発音や操作を行うたびに、そこに割り込む形で処理が行われる。

たとえば、ソフトシンセにおける「音を出す」という行為は、メイン・ルーチン内でオシレーターの計算、フィルター処理、エンベロープの適用、ボイス管理などの一連の処理が逐次実行されることで成り立っている。このルーチンは1サンプル単位あるいは1バッファ単位で高速に反復されるため、CPUのリアルタイム処理能力との関係が非常に重要になる。また、メイン・ルーチンの設計次第で、プラグインや音源のレスポンスの良さや安定性、発音の正確さ、モジュレーションの反映精度が大きく変わる。近年ではマルチスレッド処理や非同期処理によって、サブ処理との連携も含めたルーチン設計が高度化しており、「ユーザーの操作に即応する音の反応」を実現する根幹として、今なお極めて重要な技術的基盤である。

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