音階(scale)
「音階(scale)」について、DTM用語の意味などを解説
音階(scale)
音階(scale)は、高さの順に並べられたオクターブ以内の階段状の音列を指し、スケールともいわれる。音階(scale)とは、音楽において一定の音程間隔に基づき順序立てて並べられた音の集まりであり、旋律や和声の基盤を形成する。代表的なものにメジャースケール(長音階)やマイナースケール(短音階)があり、それぞれ特有の音程パターンによって特徴的な響きを生み出す。
メジャースケールは全音と半音の配列が「全全半全全全半」で構成され、明るく安定した印象を与える。一方、マイナースケールは3種類(自然的、和声的、旋律的)があり、より感情的で陰影のある音色を持つ。これらの音階を基にコードが構築され、楽曲の調性が決定される。一般的な長・短調の場合、音階を基盤としてメロディや八一モ二-が形作られ、調性(トーナリティ)が確立される。
このほか、調性とは直接関りあわない音階も考えられるが、その場合にもメロディやハーモニーの基盤として音階が存在することに変わりはない。
DTMにおいては、音階の知識はメロディやコードの作成に欠かせない。ピアノロールでのノート配置やスケール補正機能を活用することで、音階に沿った音の選択や補正が容易となり、作曲の効率とクオリティが向上する。音階は音楽制作の理論的土台であり、表現の幅を広げる重要な要素である。音階を構成する各音を音階音(スケール・ノート)といい、音階音の数は音階の種類によって異なる。5音から12音までが一般的なものであるが、このうち主流となるのはフ音構成のもので、9~11音構成のものはあまり使用されていない。
音階(音楽用語)
「音階(scale)とは」DTM用語としての「音階(scale)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: