データ・バス(data bus)
「データ・バス(data bus)」について、DTM用語の意味などを解説
データ・バス(data bus)
データ・バス(data bus)は、データを伝送する回線路のこと。データ・バスとは、コンピューターやデジタル音響機器内部で各コンポーネント間の情報伝達を担う物理的または論理的な経路を指す。CPU、RAM、ストレージ、オーディオ・インターフェースなどの各装置が処理するデジタル信号は、このデータ・バス上を流れることで相互にやり取りされ、命令や音声データの処理が実現される。つまり、データ・バスは機器全体の信号流通の動脈とも言える存在である。
帯域幅や転送速度はシステムの安定性やオーディオ品質に影響
DTMにおいては、リアルタイム性と大量データ処理の両立が求められるため、このデータ・バスの帯域幅や転送速度はシステムの安定性やオーディオ品質に大きく影響する。たとえば、CPUが高性能であっても、バスの帯域幅が狭ければ同時処理されるオーディオストリームが詰まり、レイテンシーや音飛びの原因となる。また、オーディオ・インターフェースが接続されるUSBやThunderboltも広義のバスの一部であり、これらの規格ごとの転送速度やプロトコルも制作環境全体のパフォーマンスに関わってくる。さらに、内部ミキシング処理においてもバスという概念は重要であり、ミキサーのバス・チャンネル(サブミックスの信号経路)との混同を避けるため、物理層としてのデータ・バスは、システム内部の信号流通経路として理解することが望ましい。データ・バスの最適化は、快適な制作環境の構築に不可欠である。
「データ・バス(data bus)とは」DTM用語としての「データ・バス(data bus)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: