チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)
「チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)」について、DTM用語の意味などを解説
チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)
チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)は、ポリ/モノ・モード、オムニ・オン/オフの組み合わせで決定されるMIDIモードを指定するMIDIメッセージ。チャンネル・モード・メッセージは、MIDIメッセージの中でもチャンネル・ボイス・メッセージの一部として機能し、受信デバイスの演奏動作や受信モードを制御する特殊なコマンド群である。これらはすべて「コントロールチェンジメッセージ(Control Change)」の形式を取りつつ、コントロール番号121〜127の範囲に限定されて定義されている。
代表的なチャンネル・モード・メッセージ
- All Sound Off(120):すべての音を即時ミュート
- Reset All Controllers(121):ピッチベンドやモジュレーションなどのコントローラー値を初期化
- Local Control On/Off(122):MIDIキーボードの鍵盤と内蔵音源の接続をオン/オフ
- All Notes Off(123):鳴っているすべてのノートを止める
- Omni Mode On/Off(124〜125):全チャンネルを受信するか特定チャンネルのみに制限するかを設定
- Mono/Poly Mode(126〜127):単音または複音発音モードの切り替え
これらのメッセージは演奏データ(ノート情報やベロシティなど)ではなく、音源モジュールやシンセサイザーの動作モードそのものを切り替えるための指示である。そのため、DAWやMIDIシーケンサーでMIDI設定を管理する際、これらを意図せず送信すると予期せぬ挙動(音が鳴らない、動作が変わるなど)を引き起こす可能性がある。特にマルチティンバー音源や外部MIDIデバイスを複数扱う環境では、チャンネル・モード・メッセージを正確に理解・管理することが安定動作の鍵となる。単なるノート演奏データだけでなく、制御系のメッセージまで含めてMIDIの全体像を把握することが、高度なDTM環境の構築には不可欠である。
「チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)とは」DTM用語としての「チャンネル・モード・メッセージ(channel mode message)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: