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チェックサム(check-sum)

Posted by 有世犬

「チェックサム(check-sum)」について、DTM用語の意味などを解説


チェックサム DTM用語

チェックサム(check-sum)

チェックサム(check-sum)は、情報伝達の正確性を高めるためのチェック・ビットの一方式。チェック・ビットの数値を求めるプロセスの中にすべての数字を足し合わせる手順を含むことからこのように呼ぶ。チェックサムとは、データ通信における誤り検出のために使用される数値で、送信されたデータ列に対して簡易的な演算を行い、その結果を付加することで、受信側が正確なデータを受け取ったかを検証できるしくみである。MIDIの文脈では、特にシステム・エクスクルーシブ(SysEx)メッセージの終端部分に付加されることが多く、音源モジュールへのパッチ送信やファームウェア転送時に活用される。チェックサムはMIDIの信頼性と整合性を支える、見えにくくも重要なテクニカル要素の一つである。

チェックサムの計算方法は機器ごとに異なる

チェックサムの計算方法は機器ごとに異なる

チェックサムの計算方法は機器ごとに異なり、たとえばローランド機器ではSysExメッセージ中の特定範囲のバイト値を加算し、128で割った余りを128から引いた値が使われる(いわゆる「ローランド式チェックサム」)。この数値が受信側でも一致すれば、データは改変されていないと判断され、逆に一致しなければ破棄される、あるいはエラー処理がなされる。DTMユーザーにとっては、MIDIデバイスへのエディットデータやバルク・ダンプを送信する際に、チェックサムが正しく設定されていないと転送に失敗したり、意図した動作をしない原因となるため、SysExを扱う際にはこの項目に注意が必要である。MIDIユーティリティやDAWの一部では自動生成されることもあるが、手動でスクリプトを記述する場合などには計算が不可欠となる。

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