システム・コモン・メッセージ(system common message)
「システム・コモン・メッセージ(system common message)」について、DTM用語の意味などを解説
システム・コモン・メッセージ(system common message)は、システム・リアルタイム・メッセージとペアで使われ、主として同期関係の制御を行なうMIDIメッセージ。システム・コモン・メッセージ(system common message)とは、MIDI通信において複数の機器が共有して利用する基本的な制御命令群であり、主に演奏データ以外のシステムレベルの情報伝達に用いられる。システム・コモン・メッセージはMIDI通信の基盤を支える重要な要素である。代表的なメッセージには、タイムコードの伝送やシーケンス開始・停止の通知、シングルトーンのリクエストなどが含まれ、これらは複数のMIDIデバイス間での統一された動作を可能にする役割を持つ。システム・コモン・メッセージはチャネルに依存せず、全体に影響を及ぼすため、特に同期や全体制御の局面で重要な機能を果たす。
DTM環境ではこれらのメッセージを適切に扱うことで、ハードウェアおよびソフトウェア機器の連携が円滑になり、複雑な制作やライブ演奏での安定性が向上する。演奏プログラムを選ぶソング・セレクト、スタートさせたい小節を指定するソング・ポジション・ポインター、SMPTEと同様に時/分/秒/フレームでアドレス管理をするクォーター・フレーム・メッセージのほか、アナログ・シンセサイザーのオシレータを自動的にチューニングし直すチューン・リクエストなどが含まれる。
「システム・コモン・メッセージ(system common message)とは」DTM用語としての「システム・コモン・メッセージ(system common message)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: