音価(time value)
「音価(time value)」について、DTM用語の意味などを解説
音価(time value)
音価(time value)は、音符や休符が表わす音の長さのこと。絶対的な時間の長さではなく、あくまで相対的なもの。時価とも呼ぶ。すなわち、”=60″のテンポにおける8分音符と”=120″のテンポにおける4分音符によって奏される音の絶対時間的な長さは同じだが、音価は異なる。逆に”=60″のテンポにおける4分音符と”=120″のテンポにおける4分音符は、絶対的時間の長さは異なるが、音価は等しい。音価(time value)とは、楽譜において音符や休符が示す音の長さや持続時間を指す概念である。具体的には全音符、二分音符、四分音符、八分音符などの種類により相対的な長さが定められており、これがリズムや拍子を形成する基盤となる。
DTMにおいても音価の理解は必須であり、MIDIノートの長さやベロシティとともに、楽曲のリズム感やテンポの正確な表現に直結する。例えば、四分音符の音価を基準に、シーケンサー上でノートのタイミングや持続時間を調整することで、自然なフレーズやグルーヴを作り出すことが可能である。また、音価の変化は表現の豊かさにも寄与し、スタッカートやレガートなど奏法のニュアンスも音価の操作によって再現される。
「音価(time value)とは」DTM用語としての「音価(time value)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: