モディファイ(modify)
「モディファイ(modify)」について、DTM用語の意味などを解説
モディファイ(modify)
モディファイ(modify)は、修正を意味する。モディファイは単なる編集ではなく「既製品のままでは足りない」と感じたとき、その違和感に応えるための創造的な操作こそがモディファイの本質である。DTMにおけるモディファイ(modify)とは、既存の音やプリセット、MIDIデータ、さらにはシステム設定に至るまで、何らかの形で「変更・改変」する行為全般を指す。単に「変える」だけでなく、目的や文脈に応じて音楽的、機能的にチューニングすることが含意されているのが特徴である。
例として、シンセサイザーにおけるプリセット音色にエンベロープやフィルター、LFOを加えて個性を出す作業、これはまさに「モディファイ」の典型である。また、MIDI演奏データを人間らしいグルーヴに調整する「クオンタイズ崩し」やベロシティの調整も、modifyの範疇に入る。つまり、そのままでは「使えない」「物足りない」音や演奏に、自らの意志を加えるプロセスを指す。
モディファイはまた、プリセットやテンプレートに依存しがちなDTM制作において、オリジナリティを発揮するための重要な工程でもある。大量のサンプル素材やシンセ音源が手に入る時代だからこそ、それを「どう料理するか」が作家性に直結するのだ。さらに、プラグインやDAW自体の設定を最適化することも、広義にはモディファイと言える。たとえば、トラックテンプレートのカスタマイズや、コントローラーのMIDIマッピング変更など、作業効率や音楽的意図を反映させるためのシステム的な調整も含まれる。
「モディファイ(modify)とは」DTM用語としての「モディファイ(modify)」の意味などを解説
Published:2025/05/17 updated: