ブースト(boost)
「ブースト(boost)」について、DTM用語の意味などを解説
ブースト(boost)
ブースト(boost)は、指定音域を上げること。主にイコライザーで使用される。カットの対義語。ブーストとは、特定の音量や周波数帯域、あるいは信号全体のレベルを意図的に増幅する処理を指す。DTMにおいてはEQでの特定帯域の増強、ゲインステージにおける音圧の底上げ、あるいはアンプシミュレーターやサチュレーターでの音色強調など、多岐にわたる用途で使用される。EQブーストではピーキングやシェルビングによって中高域のプレゼンスや低域の重量感を強調することが多く、過度なブーストはフェイズの乱れやマスキングを引き起こすため注意が必要である。また、リミッターやマキシマイザーを通じてラウドネスをブーストする処理はマスタリング工程で頻繁に行われ、音圧競争とも関連が深い。ブーストは単なる音量上昇にとどまらず、音像の前進性、抜けの良さ、音楽的エネルギーの演出に不可欠な要素として位置づけられる。
「ブースト(boost)とは」DTM用語としての「ブースト(boost)」の意味などを解説
Published:2025/04/17 updated: