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ディレイ・タイム(delay time)

Posted by 有世犬

「ディレイ・タイム(delay time)」について、DTM用語の意味などを解説


ディレイ・タイム DTM用語

ディレイ・タイム(delay time)

ディレイ・タイム(delay time)は、音や電気信号の遅延時間のこと。⇒ディレイ(delay)。ディレイ・タイムとは、原音が再生された後にエフェクトとして遅れて聞こえる反響音(ディレイ)の発生までの時間差を指すパラメータである。ミリ秒(ms)で設定されることが多く、例えば250msのディレイ・タイムは、原音の0.25秒後にエコーが鳴ることを意味する。このタイミングの設定によって、空間の広がり感やリズム感の印象を大きくコントロールできるため、ミックスおよびサウンドデザインにおいて極めて重要な役割を果たす。ディレイ・タイムは単なる時間の指定ではなく、音響空間の構造を決定する設計的要素であり、感覚的・技術的双方からの調整が求められるパラメータである。

DTM環境ではテンポ同期(sync)機能と連動して扱われる

DTM環境ではテンポ同期(sync)機能と連動して扱われる

DTM環境では、ディレイ・タイムは数値入力だけでなくテンポ同期(sync)機能と連動して扱われることも多く、1/4、1/8、1/16といった音符単位で設定できる。このテンポ同期モードでは、BPMに応じて自動的にミリ秒単位のディレイ・タイムが変化するため、リズムとの整合性が取りやすく、グルーヴや拍感を維持したまま反響を加えることが可能となる。また、ディレイ・タイムは音楽ジャンルや用途に応じて最適値が異なる。たとえば、エレクトロニック系のサウンドでは明瞭なディレイタイム(100〜400ms)でリズムを補強する一方、アンビエントやシネマティックな文脈では、より長いタイム(600ms以上)を使って浮遊感や距離感を演出する。逆に短いディレイ・タイム(20〜80ms)はダブリング効果をもたらし、コーラス的な厚みや定位の拡張に活用される。

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「ディレイ・タイム(delay time)とは」DTM用語としての「ディレイ・タイム(delay time)」の意味などを解説

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