エクスプレッション(expression)
「エクスプレッション(expression)」について、DTM用語の意味などを解説
エクスプレッション(expression)は、「表現する」という意味だが、楽器の音量などをコントロールし、抑揚をつけること。また、このコントローラー(ペダルやレバー式にしたもの)のこともエクスプレッションと呼ぶ。エクスプレッション(expression)とは、音楽制作や演奏において、単純な音量や音色の制御を超え、演奏者や制作者の意図する微細な表現を音に反映させる概念である。
DTMやシンセサイザーの文脈では、MIDIの「エクスプレッション・コントロール(CC11)」として実装されることが多く、音量やフィルター、エフェクトのパラメータをリアルタイムで調整することにより、演奏にニュアンスやダイナミクスを加えることができる。
エクスプレッションを活用することで、たとえば同じノートを弾いた場合でも、柔らかく静かに始めたり、徐々に強く盛り上げたりするなど、表現の幅を広げることが可能である。
これは、従来のボリューム操作だけでは得られない、微妙な音量変化や音色の揺らぎを精密に制御できる点に特徴がある。また、エクスプレッションはエクスプレッション・ペダルやMIDIコントローラーと組み合わせることで、手元の操作でリアルタイムに音を変化させることが可能となる。
さらに、現代のソフトウェア・シンセサイザーでは、エクスプレッションをフィルター開閉やLFOの深さ、エフェクトの量など多様なパラメータに割り当てることができ、楽曲制作やライブパフォーマンスにおいて音楽的な表現力を大幅に拡張する。
「エクスプレッション(expression)とは」DTM用語としての「エクスプレッション(expression)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: