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フェイザー(phaser)

Posted by 有世犬

「フェイザー(phaser)」について、DTM用語の意味などを解説


フェイザー DTM用語

フェイザー(phaser)

フェイザー(phaser)は、位相をずらして、元音とミックスし、音に厚みとうねりを加えるエフェクト。フェイザー(phaser)は、音の位相を周期的にずらすことで、うねりや流れのある音像を生み出すモジュレーション系エフェクトである。原理的には、入力信号に対し複数の「オールパスフィルター(All-Pass Filter)」を通すことで特定の周波数帯を打ち消し合い、周波数スペクトルにノッチ(凹み)を作り出す。このノッチの位置をLFO(Low Frequency Oscillator)によって周期的に変化させることで、特徴的なシュワシュワとした揺れや動きのある効果音が得られる。フェイザーはステージ数(4段、8段など)やフィードバック量、モジュレーションの深さ・速さによってキャラクターが大きく変化するため、音像の奥行きや周期的なダイナミクス演出に最適なツールである。空間系エフェクトと組み合わせることでより立体的で没入感のある音作りが可能になる。

コムフィルター系

コムフィルター系

コーラスフランジャーと同じく、フェイザーも原音と変調信号をミックスする「コムフィルター系」の一種だが、位相変調による干渉パターンがより滑らかで、金属的でありながら有機的な揺らぎを持つ音色変化が得意である。ギター、エレピ、シンセ、パッドなどに使用され、70〜80年代のファンクやフュージョン、現代のアンビエントやLo-fiヒップホップまで、ジャンルを問わず使用される。

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