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クロック・ジェネレーター(clock generator)

Posted by 有世犬

「クロック・ジェネレーター(clock generator)」について、DTM用語の意味などを解説


クロック・ジェネレーター DTM用語

クロック・ジェネレーター(clock generator)

クロック・ジェネレーター(clock generator)は、主にデジタル機器の動作タイミングを決定するクロック信号を発生するユニットのこと。クロック・ジェネレーター(clock generator)とは、DTMやシンセサイザー、シーケンサーにおいて、安定したタイミング信号(クロック)を生成し、接続された複数の機器間で正確なテンポ同期を実現する装置や機能を指す。クロック信号は一定の周期でパルスを発生し、これが「拍」や「ステップ」の基準となるため、音楽制作におけるリズムやシーケンスの正確な再生に不可欠である。シーケンサーやリズム・マシンなどに内蔵されており、演奏のテンポを決定する。また、デジタル的に発振を行なう音源では、クロック・ジェネレーターからの信号をもとに、波形発生を行なっている。

クロック・ジェネレーターは単独のハードウェアとして存在する場合もあるが、多くの場合はDAWやハードウェアシンセ、ドラムマシンなどの内部に内蔵されている。これらがマスタークロックとして機能し、MIDIクロックやDINクロックなどのプロトコルで外部機器へクロック信号を送出することで、複数の機材が同一テンポで動作可能となる。クロックの精度や安定性は、タイミングのズレやジッター(揺らぎ)の少なさに直結し、演奏のクオリティを左右する重要な要素である。また、クロック・ジェネレーターはテンポ設定やスウィング量の調整機能を備えることが多く、これによりリズムのニュアンスを細かくコントロールできる。さらに、分周機能(クロック・ディバイダー)や位相調整機能を併せ持つモデルも存在し、複雑なリズムパターンやポリリズムの構築を支援する。近年のモジュラーシンセやハイブリッド環境では、アナログクロックとデジタルクロックの双方を扱うクロック・ジェネレーターが求められており、多様なシステム間での同期互換性が重要視されている。

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