キー・ナンバー(key number)
「キー・ナンバー(key number)」について、DTM用語の意味などを解説
キー・ナンバー(key number)
キー・ナンバー(key number)は、鍵盤それぞれを表わす番号。中央のドはC3で表現される場合とC4で表される場合がある。キー・ナンバー(key number)とは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)において、音の高さを数値で表すための規格であり、0から127までの128段階の整数で定義される。各キー・ナンバーは、物理的な鍵盤の特定の鍵に対応しており、中央の「C4」(通称:ミドルC)はキー・ナンバー60として一般的に使用される。これによって、さまざまなMIDI機器やソフトウェア間で音高情報を正確に共有・同期することが可能となっている。この数値による音高管理は、MIDIキーボードから送信されるノートオン/ノートオフ信号の基本であり、例えばキー・ナンバー36は一般的にバスドラム、38はスネアドラムに割り当てられるなど、ドラムマッピングでも広く活用される。さらに、オクターブの移動やトランスポーズといった編集操作もキー・ナンバーの数値を基準に行われるため、楽曲制作における移調やレイヤー構築の際に極めて重要な概念である。
DAWやMIDIシーケンサーでは、ピアノロール上でキー・ナンバーが垂直方向に視覚化されており、ユーザーは対応する音高を視認しながら直感的にノートを配置・編集できる。これは特にコード進行やベースライン、メロディの構築において音の上下関係を把握するうえで有効である。また、キー・ナンバーはベロシティやゲートタイムといった他のMIDIパラメータと連携して用いられることで、音楽的なニュアンスや表現の細部をコントロールする際の基礎情報となる。モジュラーシンセやMIDI制御型エフェクターでは、キー・ナンバーに応じて特定の動作や変調が発生する設定も可能であり、演奏と音響変化を結びつけるトリガーとしても機能する。
「キー・ナンバー(key number)とは」DTM用語としての「キー・ナンバー(key number)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: