エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)
「エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)」について、DTM用語の意味などを解説
エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)
エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)は、エンベロープ・カーブを作る回路、またはユニット。 EGと表記される。エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator)とは、シンセサイザーや音響機器において、音の時間的な変化を制御するモジュールである。主に音の立ち上がり(アタック)、減衰(ディケイ)、持続(サステイン)、消音(リリース)の4段階(ADSR)を設定し、音の表情やダイナミクスを細かく調整可能にする。
シンセサイザー固有の機能で、音の「出方」「消え方」などを設定し、一般には音量や音色をコントロールする。もっともポピュラーな設定方式はADSRで、これはエンベロープの要素を、A=アタック・タイム、D=ディケイ・タイム、S=サステイン・レベル、R=リリース・タイムの4つに分け、それぞれ独立して設定する方法。
デジタル・シンセサイザーの中には、タイム(時間)ではなくレイト(次のレベルヘ向かう傾き)でエンペロープを設定するものもある。
この機能により、鍵盤を押した瞬間の鋭い音の立ち上がりや、徐々に音が消えていくフェードアウト効果を自在に設計できるため、リアルな楽器の特性や独特のシンセ音を作り出す際に欠かせない要素となる。DTMでは、エンベロープ・ジェネレーターを駆使することで、単調な音色に変化を加え、表現力豊かなサウンドメイキングが可能となる。また、ADSR以外にも多段エンベロープやループ機能を持つものもあり、複雑な音響効果やモジュレーションにも対応している。エンベロープ・ジェネレーターは、音の「形」を作る重要な役割を担う。
また、ADSR方式をさらに発展させ、エンベロープの各ポイントごとにレベル、タイム/レイトを設定できるようにした機種も多い。
「エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)とは」DTM用語としての「エンベロープ・ジェネレーター(envelope generator、 EG)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: