ルーム・アコースティック(room acoustic)
「ルーム・アコースティック(room acoustic)」について、DTM用語の意味などを解説
ルーム・アコースティック(room acoustic)
ルーム・アコースティック(room acoustic)は、室内の音響特性のこと。壁面や天丼の反射・吸収、その部屋のサイズや形状によって異なる。定在波の程度、周波数特性、残響特性などが問題になる。ルーム・アコースティックとは、音が空間内でどのように伝わり、反射・吸収・拡散されるかという、部屋の音響的な特性を指す。これは録音環境やリスニング環境において極めて重要な要素であり、同じスピーカーやマイク、機材を使っても、部屋のアコースティクスによって音の聞こえ方や録れ方が大きく変化する。DTM環境では、特にミックスやマスタリングの精度に直結するため、部屋の音響特性を整えることが重要になる。高品質なモニタリングや録音を行うには、部屋そのものを「音響的な機材」として捉え、最適化する意識が不可欠である。音作りの出発点は、まさにこのルーム・アコースティックにあると言えるだろう。
例として壁面の反射が強い部屋では、音がぼやけて定位や輪郭が不明瞭になりやすい。逆に吸音しすぎた空間では、音が極端にデッドになり、自然な響きが失われてしまう。そのため、バランスの取れた吸音材と拡散材の配置が求められる。また、ルームモードと呼ばれる定在波によるピークやディップが発生しやすく、これも低域の聞こえに悪影響を与える。
「ルーム・アコースティック(room acoustic)とは」DTM用語としての「ルーム・アコースティック(room acoustic)」の意味などを解説
Published:2025/05/29 updated: