マイクロ・コンポーザー(micro composer)
「マイクロ・コンポーザー(micro composer)」について、DTM用語の意味などを解説
マイクロ・コンポーザー(micro composer)
マイクロ・コンポーザー(micro composer)は、ローランド社のシーケンサーの名称(商標)。マイクロ・コンポーザーとは、主に1980年代に登場したハードウェア型の小型音楽制作機器で、シーケンサー機能を中心としたコンパクトな作曲支援ツールである。代表例としては、Rolandの「MC-4」や「MC-202」などがあり、これらは後のグルーヴボックスやDAWの概念に多大な影響を与えた。
MCシリーズにおける「micro」はサイズの小ささと同時に、1音1音を逐次入力するステップ記述方式の細かさ=ミクロな作曲操作を意味している。音高、ゲートタイム、ベロシティ、ピッチベンドなどを手動で入力し、正確な演奏データを作り込むスタイルは、現代のMIDIプログラミングにも通じる職人的な作曲手法である。現在では「マイクロ・コンポーザー」という語はあまり一般的ではないが、その思想はElektronやKorgなどのシーケンサー系製品に継承され、ハードウェアでの即興性と打ち込み精度を両立させる重要なルーツと位置づけられている。
「マイクロ・コンポーザー(micro composer)とは」DTM用語としての「マイクロ・コンポーザー(micro composer)」の意味などを解説
Published:2025/04/17 updated: