フィルイン(fill-in)
「フィルイン(fill-in)」について、DTM用語の意味などを解説
フィルイン(fill-in)
フィルイン(fill-in)は、メロディ・ラインの空白部分などを装飾する、即興的なバックグラウンドを指す。通常のバックグラウンドと同様、単音によるメロディックなもの、和音によるハーモニックなもの、そして打楽器などによるリズミックなものに分けられ、俗に「オカズ」といわれている。フィルインは、主にドラムパターンやフレーズの間に挿入される短い装飾的なフレーズを指し、楽曲のセクションチェンジや繰り返しの区切りを明確にする役割を持つ。DTMにおいては、ドラムマシンやシーケンサーでプログラムされたビートの中に変化を加えるために多用され、リズムの緊張感やダイナミクスを演出する重要な手法である。フィルインは、単純なスネアロールやタム回しから複雑な16分音符の連打、さらにはシンセやギターの短いフレーズまで多岐にわたる。DAWのMIDIエディターやパターンシーケンサーでは、フィルイン用のパターンを別途作成してリアルタイムに差し替えることも可能で、これによりループ感の単調さを回避し、楽曲に動きを与える。特にライブパフォーマンスや即興的なアレンジにも不可欠な要素であり、DTMにおけるリズム構築の要として機能している。
「フィルイン(fill-in)とは」DTM用語としての「フィルイン(fill-in)」の意味などを解説
Published:2025/04/17 updated: