ターミネーター(terminator)
「ターミネーター(terminator)」について、DTM用語の意味などを解説
ターミネーター(terminator)
ターミネーター(terminator)は、主にSCSI関係で使われる用語で、ポートに取り付け、信号の反射を防ぐためのもの。機器本体に内蔵されている場合もある。DTMにおけるターミネーター(terminator)とは、主にMIDIやデジタルオーディオの接続系統において、信号の反射や誤動作を防ぐために用いられる終端処理用の抵抗器や回路を指す。特に古典的なMIDIネットワークや、AES/EBU、S/PDIFなどのデジタルオーディオインターフェースでは、信号を安定して伝送するために重要な役割を担っている。ターミネーターは一見地味ながら、安定したデジタル信号伝送に不可欠な物理的補助装置であり、システム全体の動作信頼性を支える重要な技術要素である。接続トラブルやノイズの原因として見落とされがちだが、環境に応じた適切な使用が求められる。
ターミネーターは、ケーブルの終端に配置されることで信号の「反射」を防ぐ。これにより、信号の伝送経路が明確になり、データの重複受信やタイミングのズレなどを回避できる。特に長距離伝送や複数機器を直列接続した場合には、信号が行き来してラインにノイズが生じたり、信号の解釈が不安定になるリスクが高まるため、終端処理は不可欠である。MIDIの場合、通常はターミネーターを必要としない設計になっているが、特殊なハードウェア構成やカスタムMIDIネットワークにおいては、MIDI THRUポートの多段接続による信号劣化を防ぐ目的で使用されることもある。一方、S/PDIFやAES/EBUのようなデジタルオーディオ信号では、規格上終端抵抗(通常は75Ωまたは110Ω)を設置することが推奨されており、レシーバー側にビルトインされていることもある。
「ターミネーター(terminator)とは」DTM用語としての「ターミネーター(terminator)」の意味などを解説
Published:2025/04/16 updated: