コントロール・チェンジ(control change)
「コントロール・チェンジ(control change)」について、DTM用語の意味などを解説
コントロール・チェンジ(control change)
コントロール・チェンジ(control change)は、演奏情報を伝えるMIDI情報の一種で、鍵盤以外のさまざまなコントローラー(操作子)の情報や機能の調節を行なうための情報のこと。コントロール・チェンジ(control change)とは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)におけるメッセージの一種で、ノートオン/オフと並び最も頻繁に使用される制御命令である。各種パラメータの数値情報をリアルタイムに伝達し、音源やエフェクト、演奏表現の多彩なコントロールを可能にする。コントロール・チェンジは「ステータスバイト(0xB0〜)」に続き、「コントロール・ナンバー(CCナンバー)」と「値(value)」のペアを送信する構造となっており、CCナンバーは0〜127の範囲で規定される。モジュレーション(ビブラートなど)やボリューム、パン、ダンパー・ペダルなどのコントロール情報がこれにあたる。たとえば、CC1はモジュレーションホイール、CC7はチャンネル・ボリューム、CC64はサスティンペダルなど、代表的なパラメータに割り当てられている。これにより、ソフトシンセやハードウェア音源のフィルター・カットオフやレゾナンス、パンニング、エンベロープ等の要素を動的に制御することが可能となる。DAWにおいては、オートメーションデータとしてCCを記録・編集できるため、細やかな音楽表現や演出が実現できる。さらに、CCメッセージは外部MIDIコントローラーとの連携においても重要な役割を果たす。ノブやフェーダーにCC番号を割り当てることで、直感的なパラメータ操作が可能となり、演奏やミキシングの自由度が大きく向上する。MIDI Learn機能により、任意のCC番号とプラグイン側のパラメータを結びつけることもでき、柔軟な操作体系を構築できる。コントロール・チェンジは、MIDIプロトコルの中核的要素として、演奏表現と音響制御の両面において重要な役割を担っている。
「コントロール・チェンジ(control change)とは」DTM用語としての「コントロール・チェンジ(control change)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: