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キー・トランスポーズ(key transpose)

Posted by 有世犬

「キー・トランスポーズ(key transpose)」について、DTM用語の意味などを解説


キー・トランスポーズ DTM用語

キー・トランスポーズ(key transpose)

キー・トランスポーズ(key transpose)は、電子楽器の音高を半音単位で移動させる機能。キー・トランスポーズ(key transpose)とは、演奏または入力された音のキー(音高)を、指定された音程分だけ上下に移動させる機能を指す。たとえば、Cメジャーのフレーズをそのままの指使いでDメジャーとして演奏したい場合、キー・トランスポーズ機能を「+2」に設定することで、すべての音が半音2つ分上に移動し、実際の出力音はDメジャーとなる。このように、演奏者が物理的な鍵盤の押下位置を変えずに異なる調性で演奏させることが可能となる。

この機能はMIDIキーボードやデジタルピアノ、シンセサイザー、またDAW(Digital Audio Workstation)上のMIDIデータ編集において広く活用される。特に移調楽器の扱いや、ボーカリストの声域に合わせたキー変更が必要な場面、複数の楽器間での調整などで非常に有効である。また、作曲段階でアイデアを即座に別のキーに展開したいときや、特定の音域を避けたい場合にも役立つ。ギターにおけるカポタストのように簡単に移調して演奏することができる。

DAWでは、MIDIノートのキー・ナンバーを一括して上下にシフトすることが可能であり、リアルタイムでの再生確認も容易である。オーディオデータに対しても、ピッチシフト機能を用いることで実質的なキー・トランスポーズが可能となるが、その場合はフォルマント保持や音質の変化にも注意が必要となる。ライブ演奏においてもキー・トランスポーズ機能は重宝されており、即興的なキー変更や移調演奏をスムーズに行うための手段としてキーボード本体に専用ボタンやダイヤルが設けられていることも多い。これにより、リハーサル段階での変更や急なキー調整にも柔軟に対応できる。

 

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