ガイド・クリック(guide click)
「ガイド・クリック(guide click)」について、DTM用語の意味などを解説
ガイド・クリック(guide click)
ガイド・クリック(guide click)は、シーケンサーでリアルタイム・レコーディングを行なう際にガイドとする音のこと。ガイド・クリック(guide click)とは、演奏や録音時に使用される基準のクリック音であり、演奏者や打ち込み作業者がテンポや拍子を正確に維持するためのリファレンスとなるサウンドである。一般的にはメトロノームと同義に捉えられることもあるが、ガイド・クリックはより制作現場に特化した用途で用いられることが多い。
通常、4分音符や8分音符の間隔でクリック音を鴫らし、それに合わせてレコーディングを行なう。シーケンサーやコンピューター本体にクリック音を発生する機構を持つものもあるが、MIDIのノート情報として送信し、音源のリズム・パートなどで音を嗚らすものもある。
たとえば、スタジオでのレコーディングでは、各演奏者が同じテンポで演奏できるように、ヘッドホンに個別のガイド・クリックが送られる。DTMの分野では、シーケンサー上にガイド・クリックを設けることで、MIDIやオーディオのタイミングが正確に揃い、後の編集やクオンタイズ処理がスムーズになる。また、複雑なリズムや変拍子の楽曲においては、通常の4分音符単位のクリックでは演奏が困難な場合があり、カスタマイズされたガイド・クリック(アクセント付き、音色変更、拍ごとの異なる音)を使用して視覚・聴覚的に構造を明示することもある。ガイド・クリックは単なるリズム保持の手段にとどまらず制作全体の精度と効率を左右する。
「ガイド・クリック(guide click)とは」DTM用語としての「ガイド・クリック(guide click)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: