アサイン(asslgn)
「アサイン(asslgn)」について、DTM用語の意味などを解説
アサイン(asslgn)
アサイン(asslgn)=割り当てること。「アサイン(assign)」とは、シンセサイザーやMIDI機器、さらにはDTM環境において非常に重要な概念であり、ある機能や役割を特定の操作子やパラメータに割り当てる行為を指す用語である。もともと英語の「assign」には「割り当てる」「指定する」という意味があるが、音楽制作においては特に操作性と柔軟性を確保するために用いられる。
シンセサイザーの場合、鍵盤演奏情報などさまざまなコントロール要素に対し、それをどのように扱うかを決めること。
その機能を持つ部分をアサイン・モードという。
キー・アサイン・モードでは、鍵盤から送られてくる演奏情報(それぞれの鍵盤のオン/オフや音の強さなど)や、MIDI情報として送られてくる演奏情報に対し、どのように音源を鳴らすのかを決める。
一般にポリフォニック・シンセサイザーの場合、音源の発音数は鍵盤数より少ないため、音源を効率よく使えるように、アサイン方式に工夫がなされている。
また、フット・スイッチやスライダーなどを汎用のコントローラーとして使用する場合、特定の機能を割り当てることをコントロール・アサインと呼ぶ。コンピュータの場合は、ある動作に対して機能やー定の処理を割り当てるときに使用される。
シンセサイザーでは、モジュレーションホイールやアフタータッチ、エクスプレッションペダルなどの入力デバイスに、特定の音色パラメータをアサインすることで、演奏中に即座に音を変化させることが可能となる。
たとえば、モジュレーションホイールにビブラートの深さをアサインすれば、ホイールを動かすだけで揺らぎを自在にコントロールできる。また、フィルターのカットオフやアンプのボリューム、エフェクトのパラメータなどを自由にアサインすることでリアルタイムパフォーマンスにおける表現の幅が飛躍的に広がる。
MIDIコントローラーにおいてもアサインは重要であり、ノブやフェーダーに任意のCCナンバーを割り当てることで、ソフトシンセやDAWの各種パラメータを操作できる。これにより、マウス操作に依存せず直感的かつ即時的な音作りが可能となる。
さらに、DAWのオートメーション記録においてもアサイン機能は活用され、コントローラーの動きがそのままデータとして書き込まれるため、演奏のニュアンスを忠実に再現できる。
「アサイン(asslgn)とは」DTM用語としての「アサイン(asslgn)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: