アクセサリー端子(accessory lnput/output)
「アクセサリー端子(accessory lnput/output)」について、DTM用語の意味などを解説
アクセサリー端子(accessory lnput/output)
アクセサリー端子(accessory lnput/output)は、ミキサーやエフェクターにみられる端子のひとつ。ラインの途中から信号を取り出すセンド出力と、その信号をラインに戻すリターン入力からなる。セントとリターンの間にエフェクターなどを接続し、ラインごとに独立したエフェクトをかけることができる。インサート端子と呼ばれることもある。アクセサリー端子(accessory input/output)とは、シンセサイザーやエフェクター、オーディオインターフェースなどの機材に設けられる補助的な入出力端子であり、標準的な入出力(メインのオーディオIN/OUTやMIDI端子など)を補完する役割を持つものである。名称が示す通り「アクセサリー」、すなわち主機能を補助する付加的機能として設計されていることが多い。この端子を利用することで、通常のオーディオ信号の流れを拡張し柔軟な接続や特殊な処理を可能にする。
具体的な用途の一つは、外部エフェクターやコントローラーとの連携である。たとえば一部のアンプやエフェクターには、アクセサリー端子を通じて外部のリバーブユニットやディレイユニットを接続し、内部の回路とシームレスに統合できる仕組みが備わっている。
これにより、標準のエフェクトループとは異なる独自の処理経路を確保でき、音作りの幅を広げることが可能となる。また、外部コントローラー(フットスイッチやエクスプレッションペダルなど)を接続する端子が「アクセサリー端子」と呼ばれる場合もあり、演奏中の操作性を向上させる役割を担う。
さらに、アクセサリー端子はメンテナンスや拡張にも活用される。製品によっては、サービスモードでの調整や診断用に設計されている場合があり、一般ユーザーには公開されていない特殊な用途を持つこともある。また、外部トリガーやセンサー入力を受け付ける機材では、アクセサリー端子を利用してシーケンサーやドラムマシンと同期させることも可能である。
このようにアクセサリー端子は、標準仕様だけでは対応できないニーズに柔軟に応えるための設計思想を体現している端子である。
使い方によっては単なる補助ではなく、システム全体の拡張性を決定づける重要な接点となり得る。そのため、機材のマニュアルを確認し、その端子がどのような信号レベルや規格に対応しているかを理解することが重要である。適切に活用することで、音楽制作や演奏環境の自由度を大きく高めることができる。
「アクセサリー端子(accessory lnput/output)とは」DTM用語としての「アクセサリー端子(accessory lnput/output)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: