チャンネル・メッセージ（Channel message）
「チャンネル・メッセージ（Channel message）」について、DTM用語の意味などを解説
チャンネル・メッセージ（Channel message）
チャンネル・メッセージ（Channel message）は、MIDIチャンネルを指定して送受される種類のMIDIメッセージ。ボイス・メッセージとモード・メッセージがこれに含まれる。DTMにおけるチャンネル・メッセージ（Channel Message）とは、MIDI（Musical Instrument Digital Interface）において、特定のMIDIチャンネルに向けて送信される制御メッセージの総称であり、音の発音・停止、演奏表現、音色切り替えなど、音楽パフォーマンスに関わる基本的な命令が含まれている。チャンネル・メッセージはMIDIシステムの中核をなす要素であり、各トラックや楽器パートの制御を正確かつ効率的に行うために不可欠な通信フォーマットである。その構造と役割を理解することで、MIDI編集の自由度と表現力が飛躍的に高まる。
MIDIは最大16チャンネル（1〜16）をサポート
MIDIは最大16チャンネル（1〜16）をサポートしており、1つのMIDIケーブル上で複数の演奏データを同時に送ることが可能である。チャンネル・メッセージは、この16のチャンネルのいずれかに属し、どのパートに対してどの情報を送るかを明示する。たとえば、MIDIチャンネル1がピアノ、チャンネル2がストリングスとして設定されている場合、それぞれに独立した演奏指示を送ることができる。
ノートメッセージとコントロールメッセージ
チャンネル・メッセージには、大きく分けてノートメッセージとコントロールメッセージが存在する。ノートメッセージには「ノート・オン」「ノート・オフ」「ベロシティ（発音強度）」などが含まれ、実際の音の鳴動に関与する。一方、コントロールメッセージには「モジュレーション」「ピッチベンド」「エクスプレッション」「サステインペダル」など、音の表情やパフォーマンス操作をリアルタイムに変更するための情報が含まれる。また、「プログラムチェンジ」もチャンネル・メッセージの一種であり、音源に対して音色の変更（たとえばピアノからストリングスへ）を指示する。これにより、1つのMIDIチャンネル上で多彩な音色を切り替えながら演奏を進めることが可能になる。
チャンネル・メッセージは、MIDIシーケンサー、DAW、MIDIコントローラー、ソフトシンセ、ハード音源などの間で、演奏内容をやり取りする最も基本的な情報単位である。各メッセージは7ビットのデータで構成され、極めて軽量かつ高速に通信可能であるため、リアルタイム演奏やシーケンス再生に適している。
「チャンネル・メッセージ（Channel message）とは」DTM用語としての「チャンネル・メッセージ（Channel message）」の意味などを解説
Published：2025/04/16 updated：
