サンプリング周波数(sampling frequency)
「サンプリング周波数(sampling frequency)」について、DTM用語の意味などを解説
サンプリング周波数(sampling frequency)
サンプリング周波数(sampling frequency)は、デジタル・オーディオ機器で、アナログ信号をデジタル符号に変換するためのサンプリングを1秒間に何回行なうかを表わす数値。サンプリング周波数(sampling frequency)とは、アナログ音声信号をデジタル化する際に、1秒間に何回サンプル(音の断片)を取得するかを示す指標であり、単位はHz(ヘルツ)で表される。たとえばサンプリング周波数が16kHzであれば、1秒問に16000回のサンプリングが行なわれることを示している。44.1kHzは1秒間に44,100回のサンプリングを行うことを意味する。これはCD音源の標準的なサンプリング周波数であり、人間の可聴域(約20Hz~20kHz)を忠実に再現できる値として広く採用されている。
扱える音声等の信号の最高周波数はサンプリング周波数によって決まり、サンプリング周波数の1/2以上の周波数の信号は正しくサンプリングできない。したがって高い周波数成分を含む信号を正確にサンプリングしようとすれば、それだけサンプリング周波数を高くしなければならない。なお、CDのサンプリング周波数は44.1kHz、標準モードのDATは48kHZ、衛星放送の音声はAモードで32kHZ、Bモードで48kHZである。サンプリング・レートと呼ぶこともある。DTMにおいては、録音や編集の際の音質を大きく左右する要素であり、サンプリング周波数が高ければ高いほど、音のディテールを細かく捉えることが可能になる一方、データ量も増加する。プロフェッショナルな制作環境では96kHzや192kHzなどの高サンプリング周波数も用いられ、特にマスタリングやハイレゾ対応音源の制作においてはその選定が重要な意味を持つ。
「サンプリング周波数(sampling frequency)とは」DTM用語としての「サンプリング周波数(sampling frequency)」の意味などを解説
Published:2025/04/15 updated: