グローバル・チャンネル（global channel）
「グローバル・チャンネル（global channel）」について、DTM用語の意味などを解説
グローバル・チャンネル（global channel）
グローバル・チャンネル（global channel）は、MIDIのモード4において、ノート情報以外のMIDIメッセージを送受するチャンネル。DTMにおけるグローバル・チャンネル（Global Channel）とは、MIDI環境やDAW内で使用される用語であり、特定のトラックやチャンネルに限定されない、全体に影響を及ぼす共通の制御信号や設定を指すことが多い。特にMIDIにおいては、個別のチャンネル（1〜16）とは別に、システム全体に作用するメッセージやパラメータを扱う概念として理解される。
グローバル・チャンネルは個別の局所的な操作から一歩引いて、全体の統一感や連動性を保つための基盤となる要素であり、複数のトラックや音源を同時に扱う際の効率化や管理を支える重要な役割を果たす。DTM環境でのスムーズな作業や一貫した音作りを実現する上で、その存在と機能を正しく理解しておくことは不可欠である。MIDIの仕様上、通常は16チャンネルまでの個別データを送受信するが、グローバル・チャンネル的な役割を果たすシステム・エクスクルーシブ（SysEx）メッセージや、チャンネル非依存のシステムメッセージが存在する。これらは、音源全体の初期化、モード切替、チューニング調整など、個別トラックの枠を超えた統括的な操作に用いられる。例えば、全音源のパラメータを一括リセットしたり、特定のグローバルモードを切り替えたりする際に使われる。
またDAWやソフトウェア音源においては、グローバル・チャンネルという用語がプロジェクト全体に影響する共通設定やコントロールレイヤーを示す場合もある。例えば、グローバルテンポやグローバルキー設定、グローバルエフェクトのオンオフなどは、個々のトラックを超えてプロジェクト全体の挙動に影響を与えるため、「グローバル」という言葉が使われる。
「グローバル・チャンネル（global channel）とは」DTM用語としての「グローバル・チャンネル（global channel）」の意味などを解説
Published：2025/04/15 updated：
