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シンクロナイザー(synchronizer)

Posted by 有世犬

「シンクロナイザー(synchronizer)」について、DTM用語の意味などを解説


シンクロナイザー DTM用語

シンクロナイザー(synchronizer)は、複数のVTRやMTR(マルチトラック・レコーダー)などの再生速度を同一に保つためのコントローラー。シンクボックスともいう。たとえば、2台のテープ・レコーダーを同時に録音スタートさせ、ある音楽を同じように録音する。次に、録音した音楽のアタマをそろえて2台のテープ・レコーダーを再生状態にする。最初は再生音はぴったり重なって聴こえるだろうが、そのうちにテープ・レコーダー間で時間のズレが生じ、2台のテープ・レコーダーの音はバラバラになってしまう。これはテープ・レコーダーのモーター回転にムラがあったり、テープが伸び縮みした結果である。シンクロナイザーは片方のテープ・レコーダーのモーター回転をコントロールし、2台のテープ・レコーダーの出力がズレないようにする機能を持つ。このとき、コントロールされるテープ・レコーダーにはモーター制御可能なものを使わなければならない。
シンクロナイザーにはさまざまな使い方がある。もっとも基本的な方法として、上記の機能を実現するためには、録音時、2台のテープ・レコーダーそれぞれの音声とは別のチャンネルにパルス性の制御信号を入れておく。再生時には2台のテープ・レコーダーから出力された制御信号を比較し、ふたつの信号のタイミングが同じようになるよう、片方のモーター回転を変えてやる。コントロールされるテープ・レコーダーの数を増やすことも可能で、2台に限らす複数台の並列運転も自由である。高級機では制御信号に単なるパルスなどではなく、テ一プの位置を示す信号、言い換えればテープ上に時刻を打ち込んでいくような制御信号(SMPTEコード)が使われる。こうすると単なるシンクロだけでなく、任意の場所でのパッテ・イッノアウトなどが、事前にプログラムしておけば全自動で可能になる。シンクロナイザーはMTR同士を連動させ、使用可能なトラック数を増やしたり、MTRなどのオーディオ・レコーダーとVTRを連動させるなど編集作業に使われるほか、リズム・マシンやシーケンサーを自動的にスタート/ストップさせるなどの録音プロセスでも使用される。

「シンクロナイザー(synchronizer)とは」DTM用語としての「シンクロナイザー(synchronizer)」の意味などを解説

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